奥秩父縦走 その2
山ではこの時間が一番好きな時間。
日の出と日の入を山で迎えられるのが、山で寝泊まりする登山の一番いいところ。
心が洗われるような景色です。
国師ヶ岳にある三角点。一等です。
三角点にはそれぞれ山名とは別に名前がついています。
ここは「國師岳」。
道標の奥、淡い空に富士山が浮かんでいます。
ここ国師ヶ岳周辺が奥秩父山塊で最も標高の高いところ。
今回は最高峰の北奥千丈岳はパスです。
シラビソの森に陽が差してきました。
苔が広がる森の中を進みます。
甲武信小屋から進み少し下りにかかると突然こんな景色が。
沢からの風が起因で裸地化したであろうこの砂地は奥秩父の賽の河原です。
ちょうどガスって妙に雰囲気出してます。
ここはヌク沢の左俣からの風が更に分岐する支沢を通過して抜けるところ。
笹平が近づくと小ピークの手前に立ち枯れが。
ここも上とおなじくヌク沢から吹き上がる風が起因でできた兄弟のような立ち枯れ。
立ち枯れ地帯があった場合は地形図を見てみると、沢筋が稜線に達するところ、つまり風の通り道になっていることが分かります。
また、そういう場所はほぼコル(鞍部)になっているのが地形のルール。
すごい造形です。触るともふもふ。
雁峠から笠取山方面の短い登りに取り付くと…
ドドドドドドドドドッ!!!
大量の(本当に大量の)シカが左から右に駆け抜けていきます。
あまりの数にしばらく呆然としてしまいました。
そんなシカの生息地で悠々と生き残れるのはこの花、マルバダケダケブキぐらいのものです。