晩秋の七面山 その2
七面山の表参道を登り、いよいよ46丁目の和光門に到着!
50丁目の敬慎院まであと少し!
和光門から3丁ほど進むと随身門の前の広場に到着。
ここは富士山の展望台になっており…
ドーーーーーン!
さすがにこの近さだと迫力が違う。
しばらく完璧な富士山を眺めたあとに、随身門をくぐらずまずは山頂へ向かいます。
随身門から山頂方面へ向かうと10頭ほどの鹿の群れ。
ここでは長らく殺生をされていないからか、人馴れが進んで全然逃げません。
この群れのボス的な奴?
近づくそぶりを見せても全く動じず。そして飽きるとこちらを見もしない…。
なんとなく敗北感を感じつつ先に進むと…おおっ!
ナナイタガレと呼ばれる大崩壊箇所に到着。
これもなかなかの迫力。
この縁を登っていくと山頂に到達します。
山頂の少し前でまたもや富士山がドカーーン!
何度もみてしまう。
最後は苔に縁どられた道となって…
登頂!
方位盤もありましたが山頂からの展望は木で塞がれて良くはない。
でも樹林の中にぽかっと開けたいい感じの山頂です。
今日は山頂の先にあるピーク「希望峰」まで足を延ばしてみます。
カラマツの落葉がクッションとなってフカフカのいい感じの道をいざ!
落ちていたレトロ感。S字の矢印がとても良い。
小ピークの連続と凹地のおもしろ地形を楽しみながら進むと20分ほどで希望峰に到着。
展望良し。
手前のまだ雪のついていない稜線は笊ヶ岳から青薙山のヤブ尾根。
おっと足元には黒光りするイワカガミの群落(葉)。
で、見えたピークはこんな山々。
尖ってるのが北岳。白いのが間ノ岳。
雲間からちらっと一瞬見えたこの山は悪沢岳。
威風堂々と構えるこちらは聖岳。
まだ雪は少なめ。
見えそうで見えなかった光岳。
こちらはよーく見えていました。
想像を越す大満足の眺めでした。
ではでは来た道を戻ります。
これが凹地だ!
どうやってできたんだろうか?
尾根伝いのルートのすぐそばに地形図で「おう地」の表現があるところって珍しい気が。
霧藻(サルオガセ)がキラキラとそよいでました。
富士山展望台まで戻って今度は随身門をくぐります。
これは凄い門だなー。
門をくぐって石段をくだると、来ました。敬慎院。
富士山に向かって建てられており、「七面造り」という独特な様式らしい。
富士山同様に迫力のある構え。
下山は裏参道(北参道)を選択。
途中で道を逸れて御神木へ立ち寄る。大きな大きなイチイの木でした。
大イチイの周辺には不老草という苔がフワフワと。
参道に戻って下山再開。
石のまわりを7度廻るとご利益があるらしい影嚮石(ようごうせき)。
なんか最近十分にご利益だらけなので今日はやめとく。
影嚮というのは聞き慣れない言葉でしたが、「神や仏などが仮の姿で人々の前に現れること」らしく、ここが七面大明神が現れたところらしい。
影嚮石のすぐ隣に奥の院。こちらも木に金の文字が映えて立派。
大量の落葉道をザクザク下山。奥の院から10丁ほど下ると30丁目の明浄坊。
表参道よりもややひと気が少なそうな裏参道ですが、坊の前にはしっかり休憩所があります。
どこまでも落葉がたっぷりの裏参道。
安住坊という坊に前に大きなトチノキ。樹齢は700年だとか。
御神木のイチイよりもインパクト強めでした。
さくさくっと降り進むと丁目石の表示はいよいよ十に。
さぁカウントダウン。
この山で唱えるのはこの「南無妙法蓮華経」。
カウントダウンも進み、ついに1丁目!
山頂から1600m強の下りも終わりを告げそうです。
どんな長い下りかと思っていたけど、見るところもちょいちょい現れるし道自体は歩きやすいから想像よりも楽だったー。
朱塗りの鳥居をくぐって…
角瀬の登山口へ下山!良い山歩きでした。
早川町での短くも濃い二日間。
赤沢宿は雨だったけど気持ちがほぐれる良きところ。また豆餅食べたいです。
南アルプスプラザの鹿肉も驚くほど美味しかったし。
ヘルシー美里での一晩は快適でいただいた日本酒も美味しくてお風呂も良かったー。
東京時代の友人との再会は(ずっーと年下ですが)尊敬するところだらけで、「ご立派になられて…(泣)」って正直感動で。
そして七面山!
どんなところだろ?と思って下調べもそこそこに登ってみましたが、まぁいい山でした。
登山道は「参道」ですが整備され過ぎということもなく、標高はたっぷりあってしっかりとした山登りができたし、足を延ばした希望峰は想像のちょっと上を行く展望と気持ちの良い原生自然を見せてくれました。
「また季節を変えて来ないと」帰路ですぐにそう思わせてくれた、久々となる未知の町、未知の山へのショートトリップでした。
ありがとうございました。
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