秋の?奥秩父縦走
紅葉と苔の奥秩父…と思いきや!雨に雪に風に氷に大展望に!そして人また人。なんだかごちゃまぜな山旅となった3日間。
day1 JR小海線の信濃川上駅集合=タクシーで毛木平…源流の道…甲武信ヶ岳…甲武信小屋泊
day2 甲武信小屋…国師ヶ岳…北奥千丈岳…夢の庭園…大弛小屋泊
Last day 大弛小屋…金峰山…富士見平…瑞牆山荘
day1
今回はJR小海線の信濃川上駅で集合しタクシーで登山口となる毛木平に向かいます。
久々に来たら駅舎が新しくなっていました。
黒と木の素材の色がマッチした現代的な外観。
毛木平から歩きだすと、そこはかつて信州と武州を繋ぐ街道として栄えた歴史の香り漂う道。
道の脇に佇んでいたかなり古そうな里程観音。
この里程観音を追って進むと十文字峠を越え秩父の栃本に至ります。
十文字峠越えの街道から分岐して甲武信ヶ岳へ向かうと、そこは苔の森。
日本一長い川の源頭部。ここから日本海まで367kmの水の旅がはじまります。
源流地標からふた頑張りほどで甲武信ヶ岳山頂に登頂!
甲武信ヶ岳のカレー。沁みます。おいしい。
day2
夜の寒さはそこまで感じませんでしたが、外に出ると…雪景色!
小屋も雪化粧。お世話になりました!
甲武信ヶ岳の山頂道標も昨日と違って霧氷でコーティング。
向かう先はこんな具合。昨日とは景色が一変しました。
空を見上げればダケカンバに樹氷が輝く。
しばらく稜線を進み展望の開けたところで来た方向を振り返ると樹氷を纏った甲武信ヶ岳。
風が強い一日で、樹間から差し込む日差しがありがたい。
シャクナゲもこの通り。さすがに冬のお休みモードに入っちゃいますね。
水師~富士見~東梓とピークを越え、国師のタルからじわりじわりと登り詰めると国師ヶ岳に到着!
今日はもう一歩足を延ばして奥秩父最高峰の北奥千丈岳を踏む。
この山頂だけ異様に風が強くて寒い!
大弛峠からは柔らかな夕日に包まれる南アルプス。
今日も一日お疲れ様でした。
day3
今回も快適な小屋時間を過ごさせていただきました。
奥秩父の山をそのまま小屋にしたような雰囲気の素敵な山小屋です。
お世話になりました!また来ます!!
曇天から雨→みぞれとなった初日。
朝からガスに巻かれて風が強く寒い寒い2日目。
その分を取り返すような、穏やかな3日目。
この通り富士山がばっちり。
成長した樹氷が融けて陽に輝く。まさに氷の芸術。
朝日岳から目指す五丈岩が望めました。奥には南アルプスが屏風のように聳える。
金峰山山頂が近づくと森林限界を超えます。樹氷のついたハイマツ、奥に富士山がドーーン。
金峰山山頂までは森林限界を超えた開けた稜線あるき。周囲は右も左も大展望。
そして岩も木も白に覆われて空は青。
金峰山山頂は人また人の大混雑!ここからも奥に富士山が。
雪の着いた五丈岩もなかなか渋い。
南アルプス北部の山々。意外に雪は少なめ。
一番白いところは間ノ岳。
一方こちらは八ヶ岳。全然雪着いてない。
手前には瑞牆山の花崗岩の岩峰群。
右奥には立山連峰、左には乗鞍岳が見えてます。
山頂を後にして、凍りついた岩々をなんとかかんとか下っていく。
遥か遠くなった五丈岩。
断崖絶壁のすき間からまたも富士山。どんな場所から見ても絵になる山。
大日岩付近までは雪があったりなかったりで苦労しましたが、富士見平小屋に無事到着。
テントも多くて賑わっていました。
富士見平からの下山中に見上げる瑞牆山はいつも立派です。
瑞牆山荘までは紅葉にはまだ少し早い道をゆっくりと下り2泊3日の縦走を締めくくりました。
この奥秩父の主脈縦走路を歩く3日間のコース。
初日は千曲川源流を辿る沢の道
二日目は苔とシラビソ・コメツガの森を緩やかアップダウンで進む森歩き
最終日は森林限界と岩と展望の道
と3日間それぞれ違う表情を秋の紅葉とともに…
なんて考えて設定したんですが、まぁ想定外。ここまで冬の様相になるとは!
結果的に初日よりも二日目、二日目よりも三日目とどんどん天気が良くなって、金峰山山頂がまさにピーク!
想定よりもドラマチックなその展開に、お客さんからも感動が伝わってきました。
これを機に奥秩父がアルプスや八ヶ岳なんかにも負けない素晴らしい魅力の山域であることを感じていただけていれば嬉しいです。
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