7月・鹿島槍ヶ岳の風景
整備の行き届いた柏原新道を登りきると、景色が草原状になり現れるのは端正な爺ヶ岳南峰。
コバイケイソウが光る。
種池山荘から爺ヶ岳に向かうと右手にだんだんと姿を現すのは槍穂高連峰。
左手には爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳へと続く尾根が延びる。
雲一つない空に鹿島槍ヶ岳が屹立する。
冷池のキャンプ場はこんな素晴らしいロケーション。
これから向かう山々。
左から端正な布引山、東(右手前)に深い襞を刻む鹿島槍ヶ岳南峰、純白の雪渓を携える吊尾根を経て鹿島槍ヶ岳北峰。
鹿島槍ヶ岳の南峰からお隣の立山と剱岳。
良い陽気の広い山頂は憩いの場。
北峰からは眼下にカクネ里の氷河が望める。
北峰から来し方を振り返ると鹿島槍ヶ岳南峰と剱岳が聳える。
北側に目を向けると八峰キレットを経て五竜岳、奥には白馬岳と後立山の稜線は続く。
南峰より。
手前中央に布引山、左に三つの山頂を持つ爺ヶ岳、稜線を伝い中央やや右にどっしりした山容の蓮華岳。遥か遠くに槍ヶ岳を望む。
良い時間になると冷池キャンプ場はこの通りテント村に。
ここの通過が今回一番の難所だった。
翌朝。
雲海に浮かぶ頚城山塊と戸隠連峰の山々。
更に、四阿山と浅間山が雲に浮かぶ。
間もなく陽が上がるという時、立山と剱の空が淡く染まる。
太陽があがりました。
荘厳な剱岳の夜明け。
多く雪をたずさえた立山も輝く。
再び浅間の方に目を向ければ八ヶ岳の奥には遠く富士山は小さいながら秀麗な姿で目を引く。
薄い雲海が流れ頚城戸隠の山々を洗います。
そして鹿島槍ヶ岳。威風堂々。
種池山荘まで戻ってきました。
左に八ヶ岳連峰、右に南アルプスの長大な山脈を従え、中央には日本最高峰の富士山。
コバイケイソウの群落、扇沢と岩小屋沢の谷を隔てて蓮華岳と針ノ木岳。
7月の鹿島槍ヶ岳。梅雨空の登山も想定していましたがタイミング良く入山日に梅雨明けが発表されました!
これはいわゆる「持っている」ってやつですね。
今回は山中に2泊する行程でしたので、心にも身体にもゆとりが生まれ、花、展望、そして踏みしめる一歩一歩を丁寧にじっくりと満喫できました。
梅雨明けの好天を掴んだのんびり行程の鹿島槍なんて最高でしかないです。
柏原新道を下ると30℃オーバーの灼熱の下界が待っていたわけですが…
そんな鬱陶しい暑さですらかき消せない心地よい余韻の残る会心の3日間でした。
ご参加ありがとうございました!!
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