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中央分水嶺トレイル その1

中央分水嶺トレイル その1

※この記事は大半がお客様からご提供いただいた写真で構成されています。ご提供心より感謝申し上げます!

朝の美ヶ原
朝の美ヶ原

6月下旬、長門牧場からはじまり、霧ケ峰~美ヶ原まで歩く 中央分水嶺トレイル をガイドで訪れました。

天気予報はと言うと…3日間とも雨でもおかしくないようなすっきりしない天気予報。でももう慣れっこです。


day 1

長門牧場
長門牧場

茅野駅~白樺湖~長門牧場とバスを乗り継ぎアプローチ。

牧場内からスタート!
牧場内からスタート!

牧場内の施設で準備を整えて38kmのトレイルに出発!

初日の今日は森林がメインのRegion Aの約10km。

 

けっこう雲は出ているけどとりあえず雨降りのスタートは免れました。

尾瀬小屋
尾瀬小屋

トレイル上のところどころにこのような道標。これが目印です。小さいです。

アヤメ
アヤメ

凛としたアヤメがそこここに。

牧草地帯
牧草地帯

道が消えてる!でもここは道標に従います。

笹の道
笹の道

近年の土砂崩れの影響か大幅にルートが付け変わっていました。

雰囲気の良い道が林道に変更されていて少し残念ですが、ちゃんと歩ける道になっているだけでも感謝です。

牛首小屋跡
牛首小屋跡

かつての集落跡が現れました。

このような歴史ある場所を巡りながら歩けるのがいわゆる登山と違うロングトレイルの楽しみ。

クリンソウ
クリンソウ

集落跡の中心を流れる沢沿いにはクリンソウがみごとに咲いていました。森の緑に映えます。

フタリシズカ
フタリシズカ

これもこの日たくさん見かけたフタリシズカ。

能の『二人静』に由来し、それに登場する菜摘女と静御前の亡霊を示す"フタリ"なのですが、なにが二人なのか。このように3も4も当たり前。

花弁も萼のないいわゆるストリップフラワー。

クルマムグラ
クルマムグラ

比較的地味めなこんな花が多かったです。

ウツボグサ
ウツボグサ

藪の隠れてこんな花も。

小さな花ひとつひとつを見れば確かにシソ科。

名前の"ウツボ"はあの海のギャングではなく、武士が矢を入れて背負った靫(うつぼ)に花穂の形が似ているからとか。

サワギク
サワギク

崩壊した道の辺りからずーっとトレイルの脇に咲きまくっていたのがこの花、サワギク。

一昨年まで数年間、年に2回ずつ歩いていたのですが、こんなにたくさんは咲いていなかったはず…。なぜだろうか。

白楽天の滝
白楽天の滝

大きくはないが坪庭的な雰囲気で情緒ある白楽天の滝。

この時期は水量も多め。

周辺はやはり大雨などの影響で木が倒れていたり苔が剥がれていたりしてちょっと様子が変わっていました。

 

ここから、おいおい!っていう急登を登って(蒸して暑かった…)ゆるーく下るとRegion Aの終了点、大門峠です。

 

この日はいったんそこで解散とし、各自で白樺湖周辺の施設に宿泊。

day 2

大門峠
大門峠

起きて宿の窓から外を見るも…雨。

朝食を食べつつ、度々外を見るも雨、雨。

出発間際にレインを着るかどうかを判断するために外を見るも…やはりちゃんと雨。

 

朝イチから雨具か、暑くて嫌だなぁ…。

なんてテンション低めでレインウェアを着て登山靴を履いて外に出たら……

止んでる。

 

どうせまたすぐ降るんだろ、と集合場所の大門峠に向けてそのままレインウェアで歩くもなかなか降る気配なく…結局暑くて脱ぎました。

 

大門峠でお客さんと合流。

白樺湖と蓼科山
白樺湖と蓼科山

大門峠からはRegion B のスタートです。

 

分厚い雲が上空を覆うも、なんかあっちは明るいな?なんかけっこう遠く見えてない?みたいな感じで急な斜面を登っていると向かう先に…

車山
車山

あれ、普通に車山見えてるし。雨は大丈夫そうかなー?

スヌーピー岩
スヌーピー岩

いつものスヌーピー岩が拝んで、

車山乗越
車山乗越

車山乗越に到着です。一休み。

山彦谷 南の耳
山彦谷 南の耳

車山乗越から草原地帯を歩きます。しばらく進むと南の耳。

 

写真では伝わりにくいですが、西と東の両方から霧が湧いてきて画面の中央付近でぶつかっています。

さすが霧ケ峰。

山彦谷 北の耳
山彦谷 北の耳

テンポよく北の耳に到着。

山彦谷の東側からはご覧の通りもくもくと霧が迫ってきます。

コバイケイソウ
コバイケイソウ

北の耳からゼブラ山に向かう途中でコバイケイソウの群落に出会いました!

今年は当たり年です。

 

花の形からコバイケイソウのバイは"梅"となんとなく分かりますが、では「ケイ」は?

 

ケイとは漢字で書くと"蕙"と書き、"蕙"とは紫蘭(シラン)のことを指します。

「小さな梅の様な花で葉が紫蘭に似ている」というのが名の由来となります。

八島湿原
八島湿原

ゼブラ山~バイオトイレが新設された奥霧小屋を経て、八島湿原の西の端「八島池」へ。

 

この先の八島ビジターセンターでRegion B は終了。

水分の補充も行えて、トイレもあってイスやテーブルもあるのでしっかり休んで食べて後半戦へ備えます。

アマドコロ
アマドコロ

木道の傍にもポツポツと花が見られました。

 

これはアマドコロ。

変な名前なうえに、ナルコユリなんかと似てて紛らわしい!その見分け方はさておき、この名前。アマ?ドコロ?

 

これも漢字にしてみると甘野老。

アマはそのまんま"甘"です、甘いんです。ではどこが?

そう、根っこが甘いらしい。では野老(トコロ)とは?

 

野老とは別名オニドコロとも呼ばれる草でその根はなんと毒芋です。

その毒芋の形にアマドコロの根も似ていて食べてみると…なんと甘い!ということで「アマドコロ」となったようです。

 

ちなみにオニドコロの毒はシュウ酸カルシウムなので頑張ってあく抜きすれば食べられるらしいです。飢饉などの時はどうにかして食べたとか。

 

一方アマドコロは根も葉も普通に食用。葉っぱは青森や山形などでは市販もされているようです。

以前銀座にある山形県のアンテナショップ「おいしい山形プラザ」で見かけて買った記憶があります。春になると出回るので探してみて下さい。

 

と、アマドコロの話が長くなってしまったところで、Region C からはその2へつづきます。


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○朝日を浴びる剱岳の絶景、緑がそよぐハイマツの海、後立山の盟主をじっくりと楽しむ。

7/16(金)-18(日)ゆっくり歩く・鹿島槍ヶ岳

※明日13日まで募集延長してます!!

 

○剣ヶ峰だけじゃない!コマクサ咲く継子岳、雷鳥にも出会えるかも。

8/8(日)-9(月)コマクサ咲く御嶽山

 

○槍穂高の展望台、信州の名峰を縦走。

8/20(金)-22(日)常念山脈縦走・燕岳~常念岳

 

○無理なく、急がず、北アルプスの頂点に立つ。 

8/26(木)-29(日)北アルプスの主峰・奥穂高岳

 

他にもいろいろと募集中です→ガイドメニューへ

 

みなさまのご参加お待ちしております。