※お詫び
以前この記事の中で富士塚の前の広場を「キャンプ場」と記載しておりましたが、この広場は実際にはキャンプ場ではありませんでした。熊の出没なども危惧されますのでくれぐれもキャンプ場として利用されないようご注意下さい。
誤った情報を載せてしまい大変申し訳ありませんでした。関係者の皆さま大変ご迷惑をおかけ致しました。
塩尻の名峰・霧訪山
午後から下り坂の天気予報、それにしてはなんかいい気候なので、ふらりと塩尻の名峰・霧訪山に登ってきました。

街を離れて山に近づくと足元には美しい雑草が。
これはホトケノザ。
葉が仏の座する蓮花のような形をしていますね。
鮮やかなピンクの花は目を引きます。
ちなみに春の七草の"ほとけのざ"はこれとは別の草です。

雑草界の宝石。オオイヌノフグリ。
日本原産のイヌノフグリは明治期にヨーロッパからやってきたこやつに駆逐されて希少になってしまいました。
英名は「キャッツ・アイ」
学名は「ベロニカ」
鮮やかな青が花の季節のはじまりを感じさせてくれます。

よく見ると雑草界、いや、植物界の小さな大スターが。
学名は Stellaria media
名前にStella(ラテン語で星)が入っています。
四辻善成によって歌われた春の七草の"はこべら"はこちらのハコベのことです。

こちらはイヌナズナ。ナズナとは違って春の七草選外です。
したがって美味しくもありません。
更に属もナズナと違います。
イヌは漢字だと「犬」ですが意味的には「否」です。
つまりナズナではない。という名前の草花です。
黄色は春の色ですね。

いったん雑草から離れてクロッカス。
ここまでの雑草軍団とのミスマッチがすごい。
この紫のクロッカス・ヴェルヌスはヨーロッパアルプスの麓に自生している種らしい。
世界の名峰アイガーにも塩尻の名峰霧訪山にもクロッカス。

更に登山口に近づくと富士塚がありました。木花咲耶姫が祀られています。
ここで60年に一度(庚申の年)村を挙げての盛大な祭典が行われるらしい。前回が1980年ですので次回は2040年となります。
富士塚の目の前は広場になっています。
※こちらの広場はキャンプ場ではありません。

その広場に隣接して鳥居がありそれをくぐると2つの社と1つの石碑が祀られていました。
左から 蚕玉様・天神様・山倉大六天様 。
蚕玉は「こだま」と読みます。こだま様は繭の豊作を祈願して祀られた神、おかいこ様です。
これがあるエリアはかつて養蚕が盛んだったことを示します。
天神は言わずと知れた菅原道真のこと。ちなみに日本三大天神は三大と言いつつ全国に11も挙げられているそうです。3より多いのって「日本三大あるある」だけど11は異常事態。それだけ人気のある神様ということでしょうか。
山倉大六天はいわゆる魔王のこと、織田信長が署名したと言われる第六天魔王と同じ意味です。
日蓮としては修行僧を邪魔する魔だが、純粋な法華経信者には味方をするものとして、邪魔するものに負けず一途に信仰を貫くよう教えたといいます。

この周辺の山々は茸山が多くこのような表示と登山道以外に入らないようにロープがずーっと張っていることが多いです。
もちろん時期に限らず立ち入りは禁止です。
また、標高の高い低いや街との距離などに限らず、山に入ったらクマとの遭遇はゼロ%ということはありません。出会った時の心構えだけはしておきましょう。

北側は雲多め。白馬や北信の山々が見えるはず。
他にも南アルプスの甲斐駒ヶ岳~北岳~塩見岳あたりは良く見えていました。
中央アルプスや御嶽山は今回はだめでしたが、これから雨が降るにしては期待以上の展望でした。

ピークは越した感じでしたが咲いていました!セツブンソウです。
環境省のレッドリストで
準絶滅危惧:存続基盤が脆弱な種
とされています。
塩尻市では絶滅危惧種です。大事にしましょう。
雌蕊の淡い紫、雄蕊の濃紺と周囲を囲う黄色の点々(花弁の先端)が特徴的な春を告げる花のひとつですね。

もこもこしたヒメオドリコソウ。
ホントに小さな花なんですが、良く見るとオドリコソウと花の形が同じです。全体の形自体は全然似ていませんが…
こちらも明治期にヨーロッパからやってきた種。
↓オドリコソウ
塩尻に来て早二ヶ月、いつ行こうかいつ行こうかと先延ばしにしてた塩尻の名峰は期待を遥かに上回る山でした。