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安達太良山のほんとの"ほんとの空"

安達太良山のほんとの"ほんとの空"

安達太良山山頂直下
安達太良山山頂直下

青森から福島に移動して、更に二本松→岳温泉、お客さんと合流し→奥岳へ。安達太良山を目指します。


奥岳登山口
奥岳登山口

あいかわらず文字情報多めな登山口。

登山道
登山道

あれ。雪が…少ないんじゃない?

五葉松平
五葉松平

五葉松平まで登ると、そこそこ雪もあることが分かり一安心。

さらに暖かいけどわりと締まっていて踏み抜きもそんなになさそうなので、もう一安心。

おまけに今日はこんな天気図なので更に一安心。

 

the登山日和!楽しい登山ができそうです!

当日12時の天気図
当日12時の天気図

気圧の尾根の真っ只中。安心の気圧配置。

五葉松に樹氷
五葉松に樹氷

全く寒さ感じず気温は高いが木々には樹氷。ちょっと不思議な感じ。

 

まもなく薬師岳です、これはいよいよ"ほんとの空"のお出ましか。

薬師岳展望台から安達太良の山々
薬師岳展望台から安達太良の山々

薬師岳展望台到着。

山頂を含む峰々も良く見えています。

ほんとの空の道標
ほんとの空の道標

いよいよほんとの"ほんとの空"が!

ほんとの空
ほんとの空

これだ!

山頂方面
山頂方面

ここからはだんだんと近づく山頂を視界に捉えながら進みます。

少し融けて氷っぽくなった樹氷がきれい。

吾妻山方面
吾妻山方面

遠くに吾妻連峰が。左の方の白い部分が西吾妻山。

山頂近くから二本松方面
山頂近くから二本松方面

山頂付近の夏道だと大きくトラバースするところはせっかく雪山なので直登気味に詰めました。

その方が少しは西風が吹くかなー(体験的な意味で)と思ったけど、そよ風でした。

安達太良山山頂
安達太良山山頂

順調以外のなにものでもなく山頂直下に到着。空の青さ。

山頂直下より郡山方面
山頂直下より郡山方面

靄が地を這って、雪が無いところと樹氷が隣り合わせで不思議な光景。

下界は気温が高いのか郡山方面は霞んでいます。

安達太良山山頂
安達太良山山頂

登頂!おおっなんだかわりと混んでるぞ。

と思ったのも束の間しばらくすると誰もいなくなりました。山頂あるあるですよね。

さて展望はどうかな。

飯豊山
飯豊山

飯豊!!白い!

磐梯山
磐梯山

かっこいい立ち姿の磐梯山です。 

左後ろは越後山脈。

北側の展望
北側の展望

馬の背~矢筈森~鉄山の稜線、雪がこんなにも融けるもんなの?3月の安達太良。

奥には吾妻連峰。

和尚山
和尚山

南側には和尚山。山頂に居合わせたベテラン登山者から「クマの巣だよ」とか「いい山だよ」とか教えていただきました。

夏に来たら行ってみよう。

那須岳~上越・尾瀬の山々
那須岳~上越・尾瀬の山々

遠くには左から那須岳、男体山、皇海山、日光白根山、武尊山、燧ケ岳、至仏山、会津駒ヶ岳、平ヶ岳などの有名どころが並んでいます。

峰の辻への道標
峰の辻への道標

山頂をあとにして、峰の辻経由でくろがね小屋方面に下山します。

馬の背は雪が融けててアイゼン歩行は気持ち悪そうでしたが、峰の辻への下り斜面(一番上の写真)は固めのザクザクで快適なアイゼン歩行でした。

峰の辻付近より山頂
峰の辻付近より山頂

峰の辻で座って休憩+昼食。ポカポカ陽気です。

 

今回まぁまぁ登山者も多くていろんな人の足元をなんとなく見ていましたが、まぁ6本爪アイゼンってほとんどいない。

前爪ありの10or12本爪アイゼンかチェーンスパイク。

 

着脱早くて適度に効きもよくて好きなんだけどなー。

今日のコンディションならベストチョイスは6本だと思うけど…もはや主流じゃないっていうか、本格的な靴とアイゼンを揃えちゃう方が手っ取り早いのだろうか。

 

自分が道具屋で売ってた時は「6本で○○岳って行けますか」みたいな質問が多くて「いやいや12本ですよ」って言ってもなかなか買ってくれなかった記憶があるけど、少し時代が変わったようです。

くろがね小屋
くろがね小屋

湯川渓谷最上流部に位置する山小屋くろがね小屋です。

先日はお世話になりました!

 

奥の稜線は馬の背。小屋前で少し休んで下山です。

カラマツ樹氷
カラマツ樹氷

カラマツの樹氷。群を抜いて背が高いからたくさん風を受けられるが故の白さ。

勢至平より安達太良の山々
勢至平より安達太良の山々

勢至平からもたくさんのピークが見えました。

火山ならではの光景です。

ダケカンバ樹氷
ダケカンバ樹氷

ダケカンバの樹氷はほぼ融けて透明な氷がキラキラと輝いていました。

この木を最後のこの日の樹氷はおしまい。

 

この後は馬車道のショートカットをザクザクと降りるとあっという間にスキー場に戻れました。

奥岳の湯
奥岳の湯

無事下山!時間もたっぷりあるので、奥岳の湯に入って帰りました。

安達太良はたくさん来てるけどここに入るのははじめてでした。

源泉はくろがね小屋と同じですが、くろがね小屋ほど白濁はしておらず(たぶん)、pHはレモンと同じ2.5の強酸性です。


(ほぼ)無風快晴の安達太良山でした。ほんとの空はひたすらに青かったです。

 

過去に安達太良ではホワイトアウトからバッチバチの氷礫、立っていられない強風までいろいろと経験させていただきましたので…。

 

初心者の頃、雪山(ホワイトアウト)でも地図とコンパスって使えるじゃん!って思わせてくれたのも安達太良でした。

そして何度来ても空は白く…内心、ほんとの空は真っ白じゃねーか!って思ってました…すいません。

 

この企画は元々くろがね小屋泊1泊2日の募集でしたが、小屋の予約がちょっと遅れたせいで小屋が取れず…(くろがね小屋の人気を思い知らされました)。前泊日帰り行程に変更したのがたまたま吉と出ました。

でも前日はガスってなんにも見えないという天候だったようなので、結果オーライ。

こんなにも終日快晴、快適そのものの登山は久々でした。

 

 

天気にもお客さんにも恵まれ、安達太良山の魅力をまたひとつ知れた本当に良い登山でした。

ご参加いただきありがとうございました!!

 

八甲田に安達太良山、東北の山は本当にいいですね。遠いけどまた来たいといつも思わせてくれる山々です。