新作シューズ と 塩尻の山
KEENの新作"RIDGE FLEX MID WP"を近所の比叡ノ山と鳴雷山で試してきました。期せずしてスマホも新しくなってしまったので、カメラやログアプリなどのテストも兼ねてのご近所山行です。
午前中に事務仕事を片付けると、あ、今日は急ぎの用事がない。窓から見える近く山に登ってみよっかな。とふと思った矢先、
「ピンポーン」
KEENさんから新作"RIDGE FLEX MID WP"が届きました。
とりあえず、新品のうちにこちらもnewスマホで写真撮影してみる。
このアッパーとヒールの黄色の部分が KEEN.BELLOWS FLEX という新機能で、このモデルの肝らしい。
重量は実測値で1,112g(両足)、サイズはUS9です。
アウトソールはこんな感じ。
まずはロードを歩いてアプローチ。
そこそこ剛性がありつつも、アッパーが屈曲しやすいからか動きを妨げる感じはなく、クッション性も高いのでロードもストレスなく普通の感覚で歩ける。
平出跨線橋に差し掛かりました、これで中央西線を越えます。
(ログアプリはなぜかこの辺りで勝手に終了していました…)
跨線橋の頂上からは北アルプスがずらり!
…このスマホの写真、右の方がぼやけてるな。
中山道の一里塚「平出一里塚」。
かつて9つあった塩尻市内の一里塚も両塚(一里塚は道の両脇2つで1セット)を残すのはこの平出一里塚のみとのこと。
最近個人的に興味が強い"縄文"の風景がこんなに家の近くに!興奮。
また今度はここ目的でちゃんと来ます。
今日は山へ。
復元住居の燻蒸作業をしていたおじさんと少し話をさせていただきました。
「住んでみると信州はいいところだよ、寒いけど」とのこと。
まだまだ超新米ですが、なんか分かる気してます。
塩尻では雪が1mも積もるのは十数年に1回らしい、少し安心しました。
平出の集落に入っていきます。
風情ある瓦塀と用水路、水の音が良いです。
信州独特の建築様式「本棟造」と棟飾り、その名も「雀おどり」!!
興奮ポイント。
青空に雀おどりが映えています。
かつて平出に遺跡が多い理由はここ「平出の泉」からこんこんと湧き出る水によるもの。
この日はたくさんの鴨が日向ぼっこしていました。
ここもまた今度じっくりと。
平出博物館の目の前から比叡ノ山に取り付きます。
カラマツ林がアカマツの林に変わり…
ゆっくりと冬芽を見ながら歩くこと5分、トレイルの奥に空が!
あそこが山頂か!
山頂でした。
比叡ノ山809.4m登頂です。
登り一辺倒の7分ほどの登りでした。
山頂はこのように広い。
塩尻にきてはじめての塩尻の山。
なんとなくはじまりには相応しい山。
やっぱりこのスマホの写真右側ぼやけてるな。
山頂にあった座るのにちょうどよさそうな岩で、靴のフリクションをチェック。いい感じです。
なんとも素朴な鳥居の奥に祠がありました。
塩尻での健やかな日々を祈念。
下山は落ち葉混じりの急なザレを約3分でした。1座完了。
今日はもう一個いっときます。
少しロードを進むと、なかなか良さげな名前の山の道標が。
次は1,000mオーバーです。
完全に北斜面で雪が溶けてません。
人のトレースもなし、ずんずん進みます。
写真のところは極薄い雪ですがこの後だんだんと深くなっていきました。
雪上でも靴のグリップはわるくないです。
念のため持ってきたチェーンスパイクは使わず。
左:鳴雷山登山道
右:大門先経由鳴雷山登山 (下にちっちゃく)大門先より上 難路
難路もあるのか。
今日は最初なんでとりあえず左で。
雪の九十九折をサクサク登ると稜線に出て、稜線を西に更に登ると山頂到着です。
笹の繁る山頂にきれいな山名板。
ここにも社がありました。
山頂からの展望がいまひとつだったので、地形図を出してよく見ると。あったあった。
近くに稜線を送電線が横切るポイント。
稜線と送電線が交差する場所は大概鉄塔があるので、木が切られ好展望なことが多いんです。
水平距離で700m、小ピークで6もしくは7個目、下り基調で途中50mの登りあり、ここ(鳴雷山)との標高差はほぼ無し。
普通に歩いて20分強かな?
と、たまには読図脳を使ってみる。
いざ。
鉄塔到着。さぁ展望は?
まずは南側、八ヶ岳!見える見える!
あ、このスマホ…ズーム無いのか。
肉眼だと白さが際立って、蓼科山から赤岳までのピークはほぼ判別できました。
こんな感じに見えました。(PCで寄ってみました)
そしてお目当ての北側は…北アルプスです!
穂高から、霞んでいるけどおそらく白馬あたりまでドーーーン。
こちらもアップで↓
しばらく山を眺めると日も陰ってきたので、往路を戻りました。
途中図鑑に載っているようなキツネの足跡が道を横断。
前足と後足の踏み場所が重なるので、一直線に足跡が並びます。
靴の滑り具合を試すため、少し凍った雪道をちょっと速足で下りましたので、スリップはしませんでした。おかげで下山はあっという間。
雪の上でも冷たくもならないし、軽アイゼンやチェーンスパイクを着ければけっこう幅広い時期履ける靴かも。
帰りは葡萄畑越しに遠方に北アルプスを望む、和みの風景の中をのんびり帰宅しました。
この葡萄棚が一面青々と茂る時期も今からとても楽しみです。
ということでKEEN"RIDGE FLEX MID WP"の試し履きとスマホの試し撮りを兼ねて、塩尻移転後初の家から登山をしてきました。
まず靴の感想ですが、KEENのゆとりのある靴型はとにかく終始足が楽でした。
イタリア系メーカーのギュッとした締め付け感も安心感あって嫌いじゃないですが、シビアな場所の無いゆるめな山はこちらをチョイスしちゃいます。
とくに今日は舗装路も多かったので良かったかも。
それに新品の靴なのに硬さや違和感を感じず、足が当たったり擦れたり気になるようなタイミングがほぼ無かったのは、新機能の可動式(?)アッパー"KEEN.BELLOWS FLEX"が効いていたのでしょうか?
このストレスの少なさはメーカーホームページにもある通り正に、長く歩く山旅に向いているモデルかなと思いました。
あとは雨の日や岩場歩き、実際に長いトレイルでも試してみたいです。
そして初の塩尻の山、ようやく登ることができました。
なんだか"はじめての山登り"みたいな2座でしたが、おかげで初心にも帰れました。
なによりも居住地からこんなに近い距離に、山がある環境は人生ではじめてでその事実に少し感動。
更にそこにはしっかりと登山道があり、山頂には山名板もある。視界が開ければ北アルプスや八ヶ岳の素晴らしい山並みが見える。
"地元"塩尻の山をこれからじっくり楽しんでいきたいと思います。
そして興味津々の平出遺跡に、これから季節を強く感じさせてくれるであろう葡萄畑。楽しみが多い。
また一つ、塩尻に来てよかった。と思えた良い一日でした。
ちなみにnewスマホは…前のに比べてデカイし重いし、カメラは??
こちらは不安しかありません…。