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2020年ありがとうございました!

2020年ありがとうございました!

年末の寒波の影響で12/30の北横岳が中止になり、12/29の高尾山での地図読み講習でマツウラ企画の2020年のガイド活動は終了致しました。

本年もたくさんの皆さまと山でご一緒することができ、僕自身もまた様々な経験を積むことができました。

企画にご参加いただいた皆さま本当にありがとうございました!

 

本年最後のこのブログでは年間、月ごとに記憶に残る写真をピックアップし改めて今思うことと共に振り返ってみたいと思います。

1月

裏磐梯は五色沼からの一枚。衝撃的な雪の少なさ…。

雪国は雪国らしくしっかり降らないとダメなんだということを、地元の方々との会話などから強く認識させられました。

 

このまま降らなかったら本当に大変だよな…

と思っていたこの時期、まさかそれに輪をかけてもっと大変な事態になることなど微塵も想像せず…。

 

 

他にも赤城山や一ノ倉沢スノーシュー、またツアー会社の仕事で鳳凰山などの仕事をさせていただきました。

2月

避難小屋に2連泊しての「甲相国境尾根縦走」の最終日、どーんと視界が開けて山中湖越しに富士山と南アルプスが見えた鉄砲木ノ頭からの一枚。

この山行はお客さんからのプライベートガイドの依頼で僕自身未知のルートでしたが、静かな尾根歩きの素晴らしい山行となりました。

 

他にもこの2月には高尾や丹沢での地図読み講習も何度か行いました。

 

また、この月の初旬に受けたスノーシューツアーを最後に旅行会社のいわゆるツアーガイドと距離を置くことに。

もちろんまだこの後に業界に激変が起こることも知らず…。

3月

空から降るかの如く。丹沢のミツマタです。

地図読みトレーニングを兼ねた山行で立て続けに通いました。

 

ご存じの通り、この頃急激に新型コロナウィルス影響が各地で猛威を振るいはじめました。

 

何が正解なのか分からないが、簡単に立ち止まることもできない。そんな日々でした。

4月

4月7日に緊急事態宣言が発令され、考える余地も無くガイド活動はパタッと泊まりました。

 

写真は山岳漫画「岳」。

家での時間が増えメルカリを活用して本やDVDなどを断捨離。横山光輝三国志、孤高の人、神々の山嶺などの漫画全巻セットを手放しました。後ろ髪を引かれましたが、今は良かった!の一言。

 

山に行かないことには意外にもすぐに慣れました。

案外切り替えが早い自分を知る。

5月

まだまだ自粛は続きます。

これは鉢植えのコットンの花。

 

自然は変わらず動き続けているんだなー。

上高地は新緑できれいだろうなー。

ってこんな小さな自然から日本各地の今年は人に見られることのない素晴らしい自然に想いを馳せる。

 

このころいよいよやることもなくなり、めんどくさそうで逃げていたwebサイトの作成をやろう!と思いつく。

やってみたら知識ゼロの自分でも2,3日でほぼ今の感じまで完成。

ほとんどお金もかからないし、こんなに簡単ならさっさと手をつければ良かったです。

6月

5月末で緊急事態宣言が解除。

ただ各地の山小屋が休業を決めたり、日本山岳ガイド協会からの再開指針の指導などもあってガイド業は再開の目処立たず…

 

この月の末も末にマンツーマンのプライベートガイドで業務を再開させていただきました。

 

久々の高山植物との再会、早池峰山のハヤチネウスユキソウ。

https://www.matsuurakikaku.net/blog-20200707/

 

当然6月の仕事はこの一本のみ。

7月

試行錯誤をしつつなんとか少しずつ仕事を再開。

この頃に「利益を上げる」という考えをいったん隅に置いて、余計なことは考えず、仕事をさせてもらえる機会があるならば慎重かつ丁寧にとにかくやろうと決める。

 

この月も仕事での登山は3本のみ。それなのに全部雨…

 

写真は御嶽山、二の池ヒュッテの夕食。

この時期の山小屋泊は、ガイドが登山業界に対してできることは?山小屋とガイドの正しい関係とは?などと言ったことについて改めて考える良いきっかけに。

https://www.matsuurakikaku.net/blog-20200810/

8月

8月はいよいよ北アルプスに足を踏み入れることができました。

 

各山小屋のコロナウイルス対策も徹底され受け入れ態勢を整えてくれていました、あとは訪れる自分達がしっかりと意識を持つだけだと、やみくもに「行かない」ことだけが正義ではない。とはっきり自覚。

 

どの山もいつもと変わらず素晴らしい景色を見せてくれました。

 

太郎平~五色ヶ原~立山

https://www.matsuurakikaku.net/blog-20200828/

奥穂高

https://www.matsuurakikaku.net/blog-20200923-1/

鹿島槍ヶ岳

https://www.matsuurakikaku.net/blog-20200923-3/

9月

さすがに今年は秘境は無理かな…と半分諦めていた雲ノ平にも行きました。

写真は雲ノ平からみた薬師岳。

https://www.matsuurakikaku.net/blog-20200924-2/

 

下旬には一週間ほど尾瀬の山小屋の手伝いに。

 

だんだんと登山業界も動き出してきているような話が聞こえてくる。

10月

これはガイドの時ではないんですが、一人で行った上高地。

しかも登山はしない上高地、とにかく自分にとってはとても贅沢な時間でした。

更に安曇野で一日を過ごしました。

 

もちろん例年よりも仕事量は多くなかったですが、やっぱりいつもと違う今年は、なんとも言い難い疲れがたまっていたようです。体力面よりは精神面の疲れですね。

 

でもこの上高地と安曇野で良い回復ができました。

https://www.matsuurakikaku.net/blog-20201124/

 

上~中旬には御嶽山や谷川岳などのガイドを行いました。

11月

回復したとは言うものの、なんとなく気も乗らず11月は充電期間と決め込み、ガイドはこの一本だけと決めて他の仕事は入れませんでした。

 

開聞岳と霧島山

https://www.matsuurakikaku.net/blog-20201127/

九州の山はやっぱり好きです。写真は高千穂峰の御鉢。

 

ガイドという立場ではありつつも、ココヘリのオペレーター訓練や急遽とある撮影の安全管理の仕事などが入って、いつもと違う視点で山に携わる機会をいただき、ただ休むよりも更に良いリフレッシュ期間になりました。

12月

そして今月。

 

高尾ベースさんにご協力いただき、高尾山でテント泊や地図読みの講習会を行わせていただきました。ほんとに感謝です!

https://www.matsuurakikaku.net/blog-20201203/

 

写真は今季初雪山ガイドとなる27日に行ったはじめての雪山・北横岳からの一枚。

素晴らしい展望に恵まれました。


そんなこんなで2020年をざざっと振り返ってみました。

 

個人的に多くの試練と気づきを与えてくれたこの一年は、忘れることのできない年になるでしょう。

まだまだ来年が好転するのかはたまた再度試練の時が訪れるのか、それは誰にも分かりませんが、何がどうなろうとも

自分の立場でやれること、やるべきことを落ち着いて探し、最善の動き方をする。

という今年の学びで得た方針は変わらないと思います。

 

こういう事態を今経験しているということは今後の人生で必ず糧になるし、できなかったらバカだろ?

と自分に強く言い聞かせて今年を締めくくり、新年を迎えたいと思います。

来年の今頃は「良い年だったと」言えることに期待して。

 

最後に、

改めてになりますが、こんな年にも関わらず山にご一緒して下さった皆さまには心より感謝しています。

 

ガイドとしてこの一年を過ごさせていただきありがとうございました!

来年も皆さまに山と自然を通じて素晴らしい体験、経験をしていただけるよう努力して参ります。

 

それでは良いお年をお迎え下さい。