伊豆大島 その1
12月初旬にガイドで伊豆大島に行ってきました。今回は 新しくなった大型船さるびあ丸 に初乗船!
day0
旧さるびあ丸にも何度もお世話になり、楽しい船旅も辛い船旅もありました。
新さるびあ丸!これからもよろしくお願いします。
おおっ!エレベーター!
今回は往復さるびあ丸で特2等の島島プラン。
往復7,500円がGoto適用で5,000円、更に1,000円クーポン付きで実質4,000円!
片道2,000円…
新しい特2等はこんな感じです。
個人用の貴重品入れとコンセントがありました。
day1
揺れの少ない快適な船旅で、ほとんど目を覚ますことなくあっという間に大島着。
さっそく核心の三原山へ!
温泉ホテルから「再生の一本道」進み中心部へ。
三原山の登りのかかる手前で道を逸れて裏砂漠へ。
the裏砂漠という写真はありませんが、この辺りが日本の公的な地図で唯一『砂漠』と表記されている場所になります。
来てみてなるほど~な砂漠の雰囲気。
裏砂漠にある丘、その名は櫛形山。
山頂はこのようななんとなく宇宙の雰囲気が漂う場所。
スターウェーズでこんな場所があったような。
砂漠の惑星タトゥイーン。
この山に最短でアプローチ登山口に至る車道に「月と砂漠ライン」と銘打ってあるのも納得。
周囲はこんな雰囲気。ここも住所は東京であるという違和感。
こんなネタもあります。
かの松本清張氏も大いに注目した謎多き事故(事件?)
南側から時計回りにグルっと回り込み、旧表砂漠から中央火口丘に登りました。火口丘の中はこんな感じ。
あちこちから水蒸気があがっていて「生きてるね~」って感じ。
奇跡の社、三原神社。
奥と右の岩々は1986年の溶岩流で、社はそれ以前からここにあったようです。
伊豆大島最高点の三原新山(登れません)のすぐそば、中央火口丘の中の火口(A火口)が覗ける場所にやってきました。
孔の直径は300~350m、なかなかの迫力です。まさにここが伊豆大島の中心地です。
火口内から噴煙出てる!
最近の噴火は36~39年おきに起きているようで、前回は1986年。
ということは…34年前ですね。
多くの観測機器によって山の内部(マグマの量など)の挙動は常時監視観測されています。
かつての最高峰である剣ヶ峰を経由してB火口列にやってきました。
ここはとある世界最高記録を持つ火口らしく、1986年噴火当時の景色は想像を絶します。自然、山はやっぱり凄い。
ちなみにここの地面は触ると未だに熱い(温かい)です。
B火口列からスコリア(軽石)の斜面を下り振り返ると、剣ヶ峰のすぐ下の火口壁からはたくさんの噴煙(水蒸気)が立ち上っています。
ここから裏砂漠への分岐点まで下って、再生の一本道を温泉ホテルまで戻ります。
三原山登山を終えて、より火山を学ぼう!ということで伊豆大島火山博物館に来ました。
これは敷地内に展示されている「溶岩樹型」。
博物館では大島の火山だけではなく、世界のいろいろな火山についての展示もあります。
日本の山、特に名山と言われる山の火山率は実に高いことを実感。
メカニズムを知ればそれも当たり前のことと納得。
博物館での見学で頭を使ったので、少し歩きに愛宕山へ。
大島の山は三原山だけではありません。
「測火山」と呼ばれる地形がたくさんあるんです。
ここもそのひとつ。
ただ山頂が…草ボーボー。
前はこんなじゃなかったのに。
愛宕山は案内板にある通り、二方からのルートがあるので縦走スタイルで登りました。
展望台からは素晴らしい眺望…はありませんでした。
小さな山ですがそれなりの趣きはあります。
陽も暮れかけてきました。島の西側に位置するサンセットパームライン沿いには黄色い花がたくさん。
イソギクです。
地下茎でどんどん増えるので大きな群落をあちこちに作っています。
キク科キク属ですが、いわゆるキクの花にある花びら状のもの(舌状花)がないのが特徴で、似た仲間に高山にあるイワインチンなどがあります。
こんなところに来てみました。
「あかはげ」ではなく「あかっぱげ」と読みます。
これが赤禿!実はこれも測火山のひとつ。
大きなブラウニーみたいです。
こんなにも赤いところがありました。
スコリアに含まれる鉄分がゆっくりと燃焼、酸化してこのような赤になったらしい。
夕日は雲が多くていまいちでした。
翌日につづく。