後志・胆振の山々を巡る-3
北海道の山旅も最終の5日目。
まだまだ生まれたての若い火山・樽前山で締めたいと思います。
今日はわりとちゃんと…雨です。
レインウェアをばっちり着込んで七合目ヒュッテの駐車場から登山開始です。
670mの登山口から少し登るとすぐに森林限界。
さすが若い火山は違います。
300mほどの登りで外輪山に到着です。
気温が高くて汗だか雨だかよくわからない濡れ。
ここから反時計回りに少し登れば最高点の東山ですが、それほど天気も荒れ模様ではないので、西山方面に向かい時計回りで外輪山を一周します。
外輪山を進むと背の低い石造りの建造物が。
樽前山神社の奥宮です。
説明を読むと石ではなくコンクリート造だったようです。
本来は中央火口丘(ドーム)を見ながらの外輪山一周なんですが、すぐそこにあるはずのドームが全く見えません…。
外輪山から少し外れたところにあるピーク、西山に登頂です。
西山から外輪山に戻り、今度は北上します。
その道の途中…
おおおっ。出ました!中央火口丘です!
意外と近くて威圧感がすごい。
足元にはこんなに活発な火山にも関わらず、イソツツジが根を張っています。
他にもコケモモなどが見られました。
厳しい環境でよくもまぁ…と考えがちですが、この環境こそライバルのいない安住の地なのです。でもすごいですよね。
外輪山も3/4周を廻り終え、いよいよ最高点の東山への登りです。ここにきて雨が大粒で強くなってきました。
この旅の最後の山頂、樽前山(東山)に到着です。
雨がレンズにバチバチ当たってこの有り様。
1周回り切って、さきほど西山に向かった分岐まで戻ってきました。
最後にここからのドーム見えないかなーと見ていると、うっすら形が浮かび上がりました。これが限界。
写真では分かり辛いですが、下の緑の中にはびっしりとシラタマノキの実が。
下りやすい道だったので、下山はあっという間でした。
営林署の看板はなかなかいい味。
「そうだよとると罰せられるのだよ」ってテンション高め。
高山植物は大切にしましょう。
七合目の駐車場に無事下山です。
車は一台もいませんでした、白い車は5日間お世話になったレンタカー。快適な旅をありがとう!
後志・胆振の山々を巡る旅これにて終了です。
毎日毎日雨の登山、本当にお疲れ様でした!
最後まで雨の登山で、雨への耐性がめちゃくちゃ鍛えられたような北海道の山旅でした。
毎日雨でしたが、決して危険な雨ではなく降ったり止んだりとにかくどんよりしてグレーな景色ばかり。
そんな中でしたが、
風雨の中でのオアシスだった羊蹄山避難小屋。
オコジョのニセコアンヌプリ。
一時の晴れ間を見せてくれたイワオヌプリ。
神仙沼が思いがけず良かったチセヌプリ。
独特の山容で、濃いガスも相まって異世界感すらあった樽前山。
と、
それぞれ記憶に残る山歩きができたように思います。
今度はぜひイワブクロやエゾノツガザクラ、シラネアオイを見に花の時期に訪れたいと思います。