立山連峰縦走
〜薬師岳・五色ヶ原・立山〜
富山から電車で有峰口へバスに乗り換えて折立と移動。
今年は直通のバスは無しです。
曇り空でほどほど天気の折立をスタート。
荷物重いしけっこう登るので今日は曇りぐらいでちょうど良い。
「太郎坂」の道標に見送られ登山開始です。
タケシマランはすでに実がついています。
こちらはマイヅルソウの実、まだ青い部分も多く固い。
太郎坂を登ったことのある人は必ず目にしているであろう謎の標識、今年もごくろうさまです。
キソチドリは透けるような緑。
開花したてのツルアリドオシ。まだピンクが強く残っています。
ツルリンドウも多く見られました。
最初に展望が開けるポイント「三角点」が近づくとミヤマママコナの赤紫が目につくようになりました。
こちらは漢字で山母子。
見た目とは裏腹に崩壊地などを好む強者。
いわゆるパイオニア植物です。
秋の名のつく花も咲いていました。
岩には咲かないイワイチョウ。湿原を好む花です。
花は終わり、実が膨らみ始めているゴゼンタチバナ。
残っている白い部分は花びらじゃなくて苞片。
イチヤクソウとは一薬草のこと。
これを干したものは「鹿蹄草(ロクテイソウ)」という生薬になります。強心、血圧の降圧、抗菌などの効用が。
名前のイチには一番効き目があるとか、一つの薬で様々な効き目があるとかそのような意味があるようです。
他にも高山植物だとコマクサやトウヤクリンドウなど薬草。
昔は今にも増して山から本当にたくさん恩恵を受けていたんでしょうね。
小さな花ですが青が鮮やかで目立ちます。
閉じている花の濃紺もいい色。
尾根の一本道を進みます。
午後になりだんだん雲が増えてきました。
こちらも岩というより湿原に咲く花です。
もしかしてこれらの"イワ"は岩のことじゃないのか?
なにか違う深ーい意味が?
太郎平小屋のあるこの辺りは傾斜がゆるい、まさに平です。
この日はエゾシオガマが当たりのタイミングでした。
本日お世話になる太郎平小屋。
小屋名の下にはレジェンドの名前が。
食事の時間はいままでの山小屋らしい賑わいはなく皆さん静かです。
せっかく小屋が色々と感染症対策しててもここで大声でしゃべりながら食事したら台無しですもんね。仕方ないです。
夕食後、まだまだ明るいので小屋の周辺を散策。
ニッコウキスゲの奥には黒部五郎岳。
だいぶ雲も出てきました。
小屋の裏山の太郎山。
シナノオトギリ。オトギリソウの仲間です。
葉の赤い点々は弟を切った時の血しぶきだとか。それで弟切草。怖い。
ウサギギク。兎の耳の様な2枚の葉をつけます。
雲が切れて明日向かう先の薬師岳が姿を現しました。
二日目もがんばりましょう!